はじめまして、こんにちは!ブッフォンです。今月からBulky Fitnessで業務のお手伝いをしています。今回、その一環として当ブログで記事を書かせていただくことになりました!
私、ブッフォンはゴールキーパーとしてサッカーを10年以上プレーしており、5年間のフィットネストレーナーの経験があります。
また、アフリカをこよなく愛するがゆえに、1年間東アフリカのタンザニアに留学をしていました。そのタンザニアでもサッカーに打ち込み、日本人初のタンザニアンリーガー(!)となりました。
これからみなさんにトレーニング情報だけでなく、シンガポールのあらゆる情報を発信していきます!
シンガポールの国民食『バクテー』
第一回目は、シンガポールの国民食『バクテー』の専門店を徹底比較します。
バクテー(肉骨茶)とは、、、豚の骨付き肉を香辛料などで煮込んだシンガポールの名物料理。
シンガポールには多くのバクテー専門店がありますが、具材の種類やスープの濃さなど店ごとにアレンジが加えられています。そのため、色々なバクテーを食べることでその違いを楽しむことができるのです!
そして、今回のバクテー比較には「マクロ食事管理法」という独自の観点を用います!
マクロ食事管理法は、適切なカロリーとPFC (P : タンパク質 F : 脂質 C : 炭水化物) バランスに沿って食事をするという食事法で、Bulky Fitness でも推奨されています。(参照:「食事管理方法について」)
このマクロ食事管理法の観点から、バクテー+サイドメニューのPFCバランスを算出し、バクテー専門店を栄養面から比較します!
さらには、身体に欠かせない栄養素「タンパク質」のコストパフォーマンス($1あたりタンパク質◯g )を専門店ごとに比較します!
バクテー専門店①「ソン・ファ・バクテー Chinatown Point」
1. 「国内外に出店する定番バクテー専門店」
シンガポール人だけでなく観光客からも知名度が高い「ソン・ファ・バクテー」。
シンガポールでは8店舗展開しており、中国とインドネシアにも進出しているバクテー専門店です。
落ち着いた雰囲気の店内は清潔感があり、一人で食事をする女性の姿も見受けられました。
注文したバクテーはこちら!
排骨肉骨茶 $9.5
注文してから数秒後にはテーブルの上にバクテーが筆者の目の前に!驚くべき提供スピードです。
じっくりと煮込まれた豚肉は非常に柔らかく、程よく塩胡椒が効いたスープには豚の旨味がたっぷりと滲み出ています。
豚肉の上に盛り付けられた二切れのニンニクが良いアクセントになっています。
ソン・ファ・バクテーのメニューです!バクテー以外の料理も楽しめそうですね。
2. 栄養面からの比較
・カロリーとPFC値
バクテー(1食分)のカロリーとPFC値は以下の通りです。
カロリー | 593kcal |
タンパク質 | 26.5g |
脂質 | 52.3g |
炭水化物 | 0.2g |
今回、「ソン・ファ・バクテー」で注文したサイドメニューは菜心というアブラナ科の中国野菜のおひたし(のようなもの)です。シャキシャキとした食感でクセのない味でした。
菜心 $4
菜心のカロリーとPFC値は
カロリー | 56kcal |
タンパク質 | 6.2g |
脂質 | 0.8g |
炭水化物 | 8g |
となりました。
体を動かすエネルギーとなる炭水化物が不足しがちという結果になりました。
しかし、菜心には骨を丈夫にしたり、免疫力の向上が期待されるミネラルが豊富に含まれます。
・たんぱく質のコストパフォーマンス
バクテー1食分($9.5)のタンパク質量は26.5gなので
$1あたり2.79gのタンパク質を摂取できるということになりました。
3. アクセス
Song Fa Bak Kut Teh Chinatown Point
MRT China Town 駅から徒歩1分
#01-04
133 New Bridge Road
Singapore 059413
Tel: +65 6443 1033
営業時間:10:30 ~ 21:30 (無休)
バクテー専門店②「レジェンダリー・バクテー」
1. 「親子三代で受け継ぐ有名店」
現在の店主の祖父母の代に創業した「レジェンダリー・バクテー」は代々受け継がれてきた調理法で、地元客を中心に絶大な人気を誇っています。
人気を裏付けるように店内には所狭しと芸能人の記念写真が飾られています。
そんな店主こだわりのバクテーがこちら
人气肉骨茶 $8
インドネシアから仕入れた新鮮な豚肉は通常のバクテーに比べ、肉厚で食べ応えがあります。
またニンニクも丸ごと一つ盛り付けられ、大満足の一品です。
スープは豚肉の旨味が染み込み濃厚な味わいですが、塩胡椒が多めで、味が濃く感じられました。
レジェンダリー・バクテーの豊富なメニュー!(一部のみ掲載 レジェンダリー・バクテーHPより)
2. 栄養面からの比較
・カロリーとPFC値
バクテーのカロリーとPFC値は上述の通りです。
カロリー | 593kcal |
タンパク質 | 26.5g |
脂質 | 52.3g |
炭水化物 | 0.2g |
そしてサイドメニューは白米にしました。
飯 $1
白米(お茶碗1杯)のカロリーとPFC値はこちら
カロリー | 336kcal |
タンパク質 | 5.0g |
脂質 | 0.6g |
炭水化物 | 74.2g |
バクテーで不足しがちな炭水化物を白米で補足できています。
しかし、主に野菜で摂取できる食物繊維やミネラルが不足している点が残念です。
・たんぱく質のコストパフォーマンス
バクテー1食の価格は$8なので、
$1あたり3.31gのタンパク質を摂取できます。
3. アクセス
Legendary Bak Kut Teh
MRT Raffles Place から徒歩8分
#42- 46 South Bridge Road (桥南路)
Singapore 058676
Tel +65 6535 9969
営業時間:11:00~23:00
HP: legendarybkt.com
バクテー専門店③「クレイポット・バクテー」
1.「ホーカーでいただくローカルの味」
最後にご紹介するのは、シンガポールに遍在する大衆食堂「ホーカー」にある「クレイポット・バクテー」です。シンガポール人が日常的に利用するホーカーでローカルの味と雰囲気が楽しめます!
舞台となるホーカーはシンガポールの金融街のど真ん中にある「ラオパサ・マーケット」です。
高層ビル街に突如現れるホーカーです。
Clay Pot (土鍋)で提供されるバクテーがこちらです。
肉骨茶 $6 (+面条 $1)
これまでのバクテーとは違い、レタスが浸されています。
また鍋には豚肉だけでなく油揚げが入っており、その油揚げにスープの旨味が十分に染み込んでいます。スープは塩が控えめで豚肉の風味もそれほど強くなく、優しい味わいでした。
サイドメニューとして注文した小麦の麺(面条)は、スープに浸しラーメン風にして食べるのがシンガポール流です。
クレイポット・バクテーのメニューはこちら!
2. 栄養面からの比較
・カロリーとPFC値
バクテーのカロリーとPFC値はご覧の通りです。
カロリー | 593kcal |
タンパク質 | 26.5g |
脂質 | 52.3g |
炭水化物 | 0.2g |
サイドメニューの面条のカロリーとPFC値はこのようになりました。
カロリー | 343kcal |
タンパク質 | 9.5g |
脂質 | 1.1g |
炭水化物 | 69.7g |
白米のように面条もバクテーで不足しがちな炭水化物を補っています。
しかし、炭水化物は一般に白米や玄米で摂取する方がメリットが多いため、面条の様な小麦製品の摂りすぎには注意したいですね。
・たんぱく質のコストパフォーマンス
バクテー1食の価格が$6なので
1$あたり4.42gのタンパク質を摂取できます。
さすが、ホーカーのバクテー。圧倒的なコストパフォーマンスです。
3. アクセス
Lau Pa Sat Festival Market
MRT Raffles Place から徒歩9分
#18 Raffles Quay
Singapore 048582
Tel: +65 6220 2138 (ラオパサマーケットのTel)
営業時間:不明(ラオパサマーケットは24時間営業)
まとめ
これまで「ソン・ファ」「レジェンダリー」「クレイポット」の3店舗のバクテー専門店を見てきました。最後に、改めて3店舗の比較をしていきましょう。
まずはカロリー・PFC値の比較です。
バクテー(3店共通) | |
---|---|
カロリー | 593kcal |
タンパク質 | 26.5g |
脂質 | 52.3g |
炭水化物 | 0.2g |
ソン・ファ(菜心) | レジェンダリー(飯) | クレイポット(麺) | |
---|---|---|---|
カロリー | 56kcal | 336kcal | 343kcal |
タンパク質 | 6.2g | 5.0g | 9.5g |
脂質 | 0.8g | 0.6g | 1.1g |
炭水化物 | 8,0g | 74.2g | 69.7g |
サイドメニュー一つを取っても大きな違いがありますね。それぞれの目的や1日の食事のバランスに合わせてサイドメニューを選択したいものです。
続いて、タンパク質のコストパフォーマンスの比較です。
ソンファ | レジェンダリー | クレイポット | |
---|---|---|---|
1$あたりのタンパク質 | 2.79g | 3.31g | 4.42g |
タンパク質のコストパフォーマンスはクレイポット・バクテーが一番良いという結果になりました。
今回はマクロ食事管理法を用いたバクテー専門店の比較でしたが、シンガポールの食文化や健康に対する意識に少しでも興味を持っていただけましたでしょうか。
今後は「シンガポール名物グルメ『バクテー』おすすめ専門店 徹底比較②」や「シンガポールの筋肉メシ」など、食に関しての記事も積極的に書いていきたいと思っています。